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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻1号

1993年01月発行

カラーグラフ シリーズ・新しい内視鏡治療・5

胆嚢結石症—癒着高度例に対するアプローチ

著者: 大友裕美子1 万代恭嗣1 窪田敬一1 伊藤精彦1 渡辺稔1 ナイーム1 出月康夫1

所属機関: 1東京大学医学部第2外科

ページ範囲:P.5 - P.10

文献概要

 はじめに
 いずれの施設でも腹腔鏡下胆嚢摘出術の開始当初は炎症所見の軽い症例を選択して本法の適応とするが,経験を重ねるに従い,操作困難の予測される症例へも適応が拡大されてくる.
 本法を困難にする局所の要因としては,①高度の癒着(慢性胆嚢炎,急性胆嚢炎の既往,既往手術によるもの),②結石充満,胆嚢水腫の状態,③胆嚢管への結石の嵌頓,④急性炎症の存在,⑤胆道,血管の破格,⑥肝硬変などが挙げられる.これらに対しては,基本的には外科手術の常識を守って対処してゆけばよいわけであるが,腹腔鏡下であることによる特有な状況もあるので,本稿では,主に高度の癒着のある場合の操作上のコツや注意点につき,手術手順に沿って述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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