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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻10号

1993年10月発行

文献概要

特集 今日の肺癌診療

診断手順と治療方針—私はこうしている

著者: 小中千守1

所属機関: 1東京医科大学第1外科

ページ範囲:P.1245 - P.1251

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 肺癌の診断には組織型を含めた確定診断のみならず,治療方針をたてるための進行度判定と術前検査が必要である.確定診断の手順としては,胸部X線写真異常肺癌と喀痰細胞診陽性,胸部X線写真無所見肺癌とに分けて,それぞれの診断手順と検査方法のポイントを述べる.診断手技としては主に気管支ファイバースコピー,穿刺吸引細胞診について示す.肺癌の確定診断のあとに治療方針をたてるための病期診断が重要であり,T因子,N因子,M因子決定のための各種検査を述べる.手術療法適用症例には,術前検査として肺機能検査,肺動脈造影が必要となる.最後に肺癌標準術式としての,後側方開胸,肺葉切除,リンパ節郭清術について言及する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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