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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻10号

1993年10月発行

文献概要

特集 今日の肺癌診療

肺癌における拡大切除術

著者: 淺村尚生1 成毛韶夫1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院呼吸器外科

ページ範囲:P.1261 - P.1266

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 肺癌に対する拡大切除は,気道再建や大血管外科手技の向上にともなって,主として非小細胞肺癌を対象として行われつつある.その切除対象臓器は,胸壁,椎体,横隔膜,心膜,左房,上大静脈,大動脈とその一次分岐,肺動脈分岐部,気管分岐部などである.これらの臓器へ対する合併切除の予後からみた意義は現在のところいまだ明白ではないが,胸壁,左房,気管分岐部では確かに長期生存が見込めることが示されつつある.今後さらに症例を重ねて,拡大切除の限界,適応,術後のQOLなどを明らかにする必要があろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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