文献詳細
文献概要
特集 今日の肺癌診療
病理組織型からみた術後遠隔成績
著者: 兼安秀人1 新田澄郎1
所属機関: 1東京女子医科大学第1外科
ページ範囲:P.1291 - P.1294
文献購入ページに移動 肺癌の組織型は,腺癌,扁平上皮癌,大細胞癌および小細胞癌に大きく分けられる.しかし,各々の病理組織は多彩であり,相互に重複もみられる.また,これらの進展形式も多岐にわたり,予後を考える際に1つの組織型で画一的に論じることは,しばしば困難である.肺癌の予後を決める最も重要な因子は,腫瘍進展範囲を表わすTNMに立脚した病期分類である.各々の病期のなかでの各組織型の予後は一定の傾向を示し,転移を来しやすい組織型が予後が悪い傾向にある.
掲載誌情報