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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻10号

1993年10月発行

文献概要

特集 今日の肺癌診療

原発性肺癌の術後フォローアップと再発時の対策

著者: 坪田紀明1 吉村雅裕1 室谷陽裕1 宮本良文1 真庭謙昌1

所属機関: 1兵庫県立成人病センター胸部外科

ページ範囲:P.1295 - P.1298

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 過去9年間の原発性肺癌に対する594手術例のうち,23例(中枢型14例,末梢型9例)に術後の異時性多発癌を認め,14例(61%)に外科療法が選択された.その内訳は,部分切除5,区域切除3,葉切除2,気管形成1,スリーブ葉切後の同側スリーブ区域切除1,気管支切除1,completion pneumonectomy Iであった.在院死は他疾患による1例である.第1〜第2癌までの間隔は10例が4年以上(最長8年)となった.第1,2癌の同一組織型症例は15例で,別型となった8例中に4例の小細胞癌を数えた.3年以上生存の8例を得たが,年齢因子や治療法の選択制限などがあって予後は厳しい.中枢型と末梢型発生の両者に対応するには,3か月ごとの胸部写真と腫瘍マーカー検索,年2回の喀痰細胞診が望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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