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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻11号

1993年10月発行

特集 Dos & Don'ts外来の小外科

Ⅰ.頭部・顔面・口腔

11.舌外傷

著者: 大野吉昭1

所属機関: 1大野耳鼻科医院

ページ範囲:P.34 - P.35

文献概要

 舌の外傷は,顔面や口腔内損傷との合併,あるいは単独に起きてくる.その原因としては,交通事故,殴打,転倒,義歯のフック,歯科治療,自殺目的,精神障害,全身痙攣などがある.最も多く遭遇するケースは舌咬傷であろう.
 舌は血管に富む実質臓器であるので,小さな損傷であっても一時的にかなりの出血をみることが多く,患者も医師も慌てさせられるが,創傷の部位,大きさ,深さ,出血点などを冷静に確認して対処することが肝要である.舌背部や舌縁部にはそれほど太い血管は存在しないが,舌下面では舌深動静脈が表面近くにあり.粘膜も薄いので注意を要する(図1,2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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