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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻11号

1993年10月発行

文献概要

特集 Dos & Don'ts外来の小外科 Ⅰ.頭部・顔面・口腔

27.サーファーズイヤー

著者: 高山幹子1 石井哲夫1

所属機関: 1東京女子医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.70 - P.71

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 外耳道深部の鼓膜に接する部位に広基性の1個ないし数個の骨隆起としてみられる.好発部位は外耳道の前壁が多く,次いで後壁で,全周性にみられるものもある(図1),女性より男性に多い.原因はかつては潜水によるものが多かったが,最近ではサーフィン,スキューバダイビングによるものもみられる.これは素因とともに,低温の海水が外耳道に入ることによる刺激が原因とされ,海水が低温となる秋から春の季節にもサーフィンなどを行うものに多くみられる.このことからアマチュアよりプロに多く,必ずしもダイビングの経歴とは関係がないようである.外骨腫ともいい,以前はswimmer�s earといわれていた.多くは無症状であるが,骨隆起が大きくなり外耳道の狭窄が高度になると,耳閉感,難聴などを訴えるものもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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