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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻11号

1993年10月発行

特集 Dos & Don'ts外来の小外科

Ⅲ.胸部

4.気胸,血胸

著者: 大久保和明1

所属機関: 1沖縄県立中部病院外科

ページ範囲:P.112 - P.114

文献概要

 胸膜腔内に空気,血液が貯留した状態をそれぞれ気胸,血胸という.気胸には先天性肺嚢胞(ブラ,ブレッブ)の破裂による自然気胸,肺結核・肺気腫などに合併する続発性気胸,刺創・交通事故などによる外傷性気胸,胸腔穿刺・肺生検・中心静脈ライン挿入などの合併症として発生する医原性気胸がある.また,空気が胸腔内に貯留するばかりで排気されないと,胸腔内圧が上昇して心,縦隔,肺を圧排し,致命的となることがある.これを緊張性気胸といい,一刻を争う処置が必要である(図1).気胸,血胸の治療の基本は胸腔ドレナージチューブの挿入であり,外来でみる胸部外傷の大部分は胸腔チューブのみで軽快する1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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