icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻11号

1993年10月発行

文献概要

特集 Dos & Don'ts外来の小外科 Ⅴ.肛門部

3.裂肛

著者: 岩垂純一1

所属機関: 1社会保険中央総合病院大腸肛門病センター

ページ範囲:P.148 - P.149

文献購入ページに移動
 裂肛とは肛門上皮に生じた亀裂,びらん,潰瘍の総称で,肛門上皮の浅い単純な損傷程度のものから慢性化し潰瘍状となって筋層まで達し,肛門狭窄や肥大乳頭やskin tagなどの二次的変化を伴うようになったものまで様々である.
 裂肛に対する外来での小外科としては,肥大乳頭やskin tagなどの二次的変化を伴わない,単に狭窄や疼痛によるspasmを有するものに適応となる側方皮下内括約筋切開術(LSIS1,2))がある.側方皮下内括約筋切開術とは,内括約筋を側方で粘膜下,皮下に切開することによって肛門のspasmを取り,肛門管の伸展性を取り戻す術式である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?