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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻11号

1993年10月発行

文献概要

特集 Dos & Don'ts外来の小外科 Ⅴ.肛門部

8.毛巣洞炎

著者: 原宏介1

所属機関: 1焼津市立総合病院外科

ページ範囲:P.160 - P.162

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 毛巣洞(あるいは毛髪洞pilonidal sinus)炎は仙尾骨部の正中付近にみられる,皮下組織を中心とした化膿性疾患で,膿瘍を形成した急性期と,膿瘍が自潰あるいは切開により瘻孔を形成した慢性期があり,それぞれ治療法が異なる.癤,癰,痔瘻,汗腺炎などとの鑑別が必要になることもあるが,本疾患では,①仙尾骨部背面正中部で,肛門寄り皮膚の小凹窩の存在(図1),②繰り返す炎症の既往,③好発年齢および性別(若年者で,男性に多い)などの特徴に注意すれば,診断は容易である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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