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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻11号

1993年10月発行

特集 Dos & Don'ts外来の小外科

Ⅷ.乳幼児の外来外科疾患

2.臍炎

著者: 難波貞夫1

所属機関: 1総合太田病院小児外科

ページ範囲:P.274 - P.275

文献概要

 外来受診時期は,産科を退院後,数日あるいは数週たってからが多く,臍帯が脱落してから臍部に膿様分泌物や出血が続くと訴えて受診してくる.軽度の炎症が持続することによって生ずるとされる肉芽組織,いわゆる臍肉芽腫(umbilical granuloma)を認めることが多い.臍部の炎症は腹壁膿瘍,肝膿瘍,敗血症へと進展しうるし,そのほかに,もう少し高年齢児にみられる持続する分泌物を主徴とする臍形成時の遺残器官である臍腸管開存症や,尿膜管瘻を原因とする臍炎があるので注意を要する(図1,2,3).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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