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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻11号

1993年10月発行

文献概要

特集 Dos & Don'ts外来の小外科 Ⅷ.乳幼児の外来外科疾患

6.肥厚性幽門狭窄症

著者: 森川康英1

所属機関: 1浦和市立病院小児外科

ページ範囲:P.284 - P.285

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 肥厚性幽門狭窄症(HPS)は生後3週前後に発症するものが多く,特徴的な噴水状嘔吐と幽門部腫瘤の触知によって比較的容易に診断されることが多い.強度の脱水と低栄養状態に陥った重症例に今日出会うことはほとんどなくなったが,このような重症例についてはnutritional supportが必要で,術前の補正に十分時間をかけるべきである.本症は術前の体液と電解質の補正が治療の大部分を占めるといっても過言ではなく,不十分な術前治療は患児を危険にさらすだけである.近年,本症に対する超音波診断が確実に行われるようになり,ときに腫瘤触知困難例には有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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