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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻11号

1993年10月発行

特集 Dos & Don'ts外来の小外科

Ⅸ.その他

4.妊婦の外傷

著者: 伊藤博之1

所属機関: 1聖路加国際病院産婦人科

ページ範囲:P.306 - P.307

文献概要

 妊婦は,非妊婦に比しバランス悪く,不安定で,容易に転倒などにより外傷を受けやすい.外傷の原因にはいろいろあるが,最近では交通事故によるものが増加しつつある.ここでは,妊婦でとくに問題となる腹部外傷(abdominal trauma)を中心に述べる.妊婦の外傷の際,特異的なのは母児両方の救命を同時にはかることで,そのため救急チームに産科医や新生児科医の参加が求められる.腹部外傷での胎児死亡の原因のほとんどは胎盤早期剥離であり(表1)2),軽症で1〜5%,重症で20〜50%に発生する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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