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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻12号

1993年11月発行

特集 骨盤内悪性腫瘍の機能温存手術

〈外科・2〉直腸癌に対する排便・排尿・性機能温存手術

著者: 寺本龍生1 渡邊昌彦1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.1389 - P.1394

文献概要

 直腸癌に対する機能温存手術のうち,括約筋温存手術は,直腸S状部(Rs),上部直腸(Ra)に関してはほぼ全例に,根治性を損なうことなく可能である.また,最近の吻合法の発達により,腹膜翻転部以下の下部直腸(Rb)でも,安全な肛門側断端を確保した上で,肛門管さえ温存可能であれば技術的に可能であり,術後の排便機能もほぼ満足できる.
 排尿・性機能に関しては,自律神経を意図的に温存することにより機能温存可能であるが,根治性を損なう可能性があるので適応の選択は慎重であらねばならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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