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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻12号

1993年11月発行

特集 骨盤内悪性腫瘍の機能温存手術

〈婦人科・2〉子宮癌に対する排尿機能温存手術

著者: 吉川裕之1 植田国昭2 武谷雄二2

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室 2都立駒込病院産婦人科

ページ範囲:P.1401 - P.1406

文献概要

 広汎性子宮全摘出術においては,30年以上も前から.自律神経温存が施行されてきた.理論的には確立しており,骨盤神経と骨盤神経叢の温存は確実になされてきたが,膀胱枝は視認することが難しく,膀胱枝の温存は理論と経験に基づいた名人芸により,何とか施行されてきたといわざるをえない.これを確実に行うためには,生体における婦人科手術解剖学のより深い理解が必要である.したがって,現段階では広汎性子宮全摘出術における自律神経温存は確立しているとはいいがたい.本稿では,あえて大胆かつ具体的に記述することに努の,ご批判を仰ぐこととしたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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