icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻12号

1993年11月発行

文献概要

特集 骨盤内悪性腫瘍の機能温存手術

〈泌尿器科・1〉膀胱癌・前立腺癌に対する排尿・性機能温存手術

著者: 岡田清己1 遠藤真琴1 逸見一之1 石田肇1

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1409 - P.1415

文献購入ページに移動
 膀胱癌および前立腺癌の根治手術は著しく患者の予後を改善させてきた.しかし,長期間経過を観察すると,排尿異常および男性機能の喪失によりQOLの低下を招く症例も認められる.このことより,癌の根治性を損なうことなく,機能を保持できる手術法の開発が望まれた.最近に至り,骨盤内の神経の走行が明らかとなり,勃起不全や完全尿失禁を防止する神経保存術が行われるようになった.本術式を成功させる鍵は骨盤内解剖に精通することである,本論においては,詳細に骨盤外科解剖につきのべ,前立腺全摘除術および膀胱全摘除術の際の神経保存術のポイントを示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?