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臨床研究
小腸アニサキス症の早期診断における超音波検査の有用性について
著者: 井戸弘毅1 湯浅肇2 岡田政信2 井出満3 利光鏡太郎3 縣裕篤3
所属機関: 1名古屋徳洲会病院外科 2聖隷三方原病院総合診療内科 3岸和田徳洲会病院超音波検査室
ページ範囲:P.1457 - P.1462
文献購入ページに移動小腸アニサキス症は早期診断が困難で急性虫垂炎,イレウスなどの急性腹症として開腹され,初めて本症と診断される例が多い1-5).しかし,本疾患は保存的治療により改善されることが多く,早期診断法の開発が望まれている.最近,超音波装置の進歩に伴い,消化管も腹部超音波検査の対象となり,小腸アニサキス症においても,腹水,小腸の浮腫などが超音波所見として報告されている2,5,6).今回われわれは,最近経験した8例の小腸アニサキス症の腹部超音波像を検討することにより,本症の早期診断における超音波検査の有用性について知見を得たので報告する.
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