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臨床報告
外歯瘻による顔面の難治性感染腫瘤の3例
著者: 栗原卓也1 井上健夫2 藤野豊美2 中嶋英雄2 金子剛2
所属機関: 1慶應義塾大学医学部形成外科 2埼玉医科大学総合医療センター形成外科
ページ範囲:P.1473 - P.1477
文献購入ページに移動粉瘤などの顔面小腫瘤の治療は,一般外科臨床における外来小手術の代表的なものである.近年の形成外科の普及により,顔面部の腫瘤の手術に当たっては,整容的観点からその治療を形成外科に依頼される外科医も多い.その中で,歯瘻の存在が念頭にないがゆえに,治療に難渋する症例がある.本稿では外歯瘻の診療上の問題点や注意点を中心に報告する.
外歯瘻は齲蝕の進行や不十分な根管治療によって生じた根尖病巣や埋伏歯の感染による顎骨内の慢性化膿性炎が顔面皮膚に瘻孔を形成するもので,口腔内に瘻孔が開口する場合は内歯瘻とされる(図1)
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