文献詳細
カラーグラフ シリーズ・新しい内視鏡治療・16
文献概要
はじめに
胸腔鏡の歴史は古く,すでに1910年,スウェーデンの医師Jacobaeus1)により診断に用いられ,ついで結核の治療にも応用されていたが,その後あまり利用されていなかった.1989年から急速に広まった内視鏡下胆嚢摘出術に続いて,この手技が胸部外科領域にも及び,光学ビデオシステムおよび手術器具の進歩,特に自動縫合器の開発により,1991年,肺部分切除が行われるようになり,わが国では1992年から自動縫合器を使った胸腔鏡手術が始まった2-12).
本稿では,われわれが施行している胸腔鏡を用いた肺部分切除の実際を紹介する.
胸腔鏡の歴史は古く,すでに1910年,スウェーデンの医師Jacobaeus1)により診断に用いられ,ついで結核の治療にも応用されていたが,その後あまり利用されていなかった.1989年から急速に広まった内視鏡下胆嚢摘出術に続いて,この手技が胸部外科領域にも及び,光学ビデオシステムおよび手術器具の進歩,特に自動縫合器の開発により,1991年,肺部分切除が行われるようになり,わが国では1992年から自動縫合器を使った胸腔鏡手術が始まった2-12).
本稿では,われわれが施行している胸腔鏡を用いた肺部分切除の実際を紹介する.
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