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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻13号

1993年12月発行

文献概要

特集 スキルス胃癌の診断と治療

Appleby併用左上腹内臓全摘術

著者: 古河洋1 平塚正弘1 岩永剛1 今岡真義1 石川治1 甲利幸1 佐々木洋1 亀山雅男1 大東弘明1 中森正二1

所属機関: 1大阪府立成人病センター外科

ページ範囲:P.1545 - P.1549

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 治療成績が不良であるスキルス胃癌の生物学的特性を考え,1983年より拡大手術=左上腹内臓全摘(+Appleby)術[LUAE(+ApI)]の試みを開始した.その結果から,この拡大手術法の適応とさらに有効な治療法の可能性を考えた.5生率では,stage Ⅲ・スキルス(24例・40%)は対照群(20例・15%)より有意に良好であったが(P<0.05),stage Ⅳ・スキルス(42例・8%)は対照群(11例・0%)よりわずかによいのみであった.3型胃癌では5生率はstageⅢ,Ⅳにおいて対照と変わらず,適応については再考を要する.さらに治療成績を改善するために,播種性腹膜再発,肝再発に対する新しい併用療法が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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