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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻13号

1993年12月発行

臨床報告

TAE後に発症した急性気腫性胆嚢炎の1例

著者: 瀧川利幸1 一志毅1 根岸京田1 山本英司1 高岡和彦1 赤星良1

所属機関: 1東京健生病院外科

ページ範囲:P.1615 - P.1618

文献概要

 はじめに
 急性気腫性胆嚢炎は,胆嚢内,胆嚢壁内,胆嚢周囲組織内にガスが認められる特異的な急性胆嚢炎である.従来,比較的まれな疾患と考えられていたが,近年報告例が増加しており,藤岡ら1)は本邦報告95例の検討を行っている.しかし,肝動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization,以下TAE)施行後に発症した本疾患の報告は少なく,検索し得た範囲での本邦報告例は,自験例を含めて3例に過ぎない2,3)
 今回われわれは,TAE後に発症し,胆嚢外瘻造設術を行うも治癒せず,最終的に胆嚢摘出術にて治癒した急性気腫性胆嚢炎の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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