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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻3号

1993年03月発行

文献概要

前立ちからみた消化器外科手術・23

腹腔鏡下胆嚢摘出術おける前立ちの基本操作(1)

著者: 早川直和12 二村雄次1

所属機関: 1名古屋大学医学部第1外科 2国家公務員等共済組合連合会東海病院外科

ページ範囲:P.357 - P.361

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 腹腔鏡下胆嚢摘出術(以下,LCと略)は,1987年フランスの開業医であるムレにより開発されて以来,燎原の火のごとく全世界に広まりつつある手術手技である.従来,胆嚢結石症治療の goldstandardとされてきた開腹下胆嚢摘出術(以下,OCと略)に比べて,術後の創痛が少なく,社会復帰が早い,美容上優れている,入院期間が短くcost-benefitの点でも優れているなど多くの利点があることは衆目の一致するところである.
 現時点での最大の欠点は胆管損傷などの重大な合併症が多いことである.胆石治療の新しい選択肢であるLCが従来のOCにとって代わるには,同じ安全度で行われることが必要である.今回から2回にわたり,教室で行っている腹腔鏡下胆嚢摘出術の基本手技と,前立ちと鉤引き(laparosc-opist,腹腔鏡持ち)の基本操作について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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