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臨床報告
微小空腸動静脈奇形の1例—マイクロコイル留置による出血部位同定法
著者: 渡邊透1 橋本琢生1 北川晋1 中川正明1 森田達志2 清水博志3
所属機関: 1石川県立中央病院一般消化器外科 2石川県立中央病院内科 3石川県立中央病院放射線科
ページ範囲:P.401 - P.404
文献購入ページに移動小腸出血は出血部位の診断が困難であり,内視鏡検査や消化管造影はもちろん,血管造影によっても術前にそれを同定することは困難なことが多い.今回われわれは,空腸動静脈奇形(ArterioVenous Malformation,以下AVM)による消化管出血にたいして,血管造影,コイル,術中X線透視を施行することにより,術前のみならず術中も出血部位を正確に同定し,空腸部分切除術により治癒させることができたので報告する.
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