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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻4号

1993年04月発行

文献概要

特集 治療的ドレナージ

経皮的胆管ドレナージ(PTCD)

著者: 安田秀喜1 高田忠敬1 内山勝弘1 長谷川浩1

所属機関: 1帝京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.455 - P.463

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 経皮的胆管ドレナージ(PTCD)は,非観血的な胆道減圧法の1つであり,適応としては閉塞性黄疸や胆道感染症に対して広く用いられている.PTCD施行前には超音波検査にて胆管閉塞の状況を把握しておく必要がある,PTCDの手技にはX線透視下PTCDと超音波下PTCDがあり,X線透視下PTCDはさらに右側胸壁式と影像下直達式に細分される.影像下直達式PTCDの手技の確立により,閉塞性黄疸のみならず,それまで禁忌であった胆道感染症も適応となった.超音波下PTCDは,X線透視下PTCDと異なり胆道内圧の上昇を来さないので,安全に胆管ドレナージが可能である.PTCDの合併症としては,PTCDチューブ逸脱が現在でも残された大きな課題である.現在,国際的にもPTCDの術前減黄効果が再評価されてきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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