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特集 治療的ドレナージ
腹腔内膿瘍のドレナージ
著者: 大久保和明1
所属機関: 1沖縄県立中部病院外科
ページ範囲:P.483 - P.489
文献購入ページに移動 腹腔内膿瘍は,ドレナージされなければきわめて予後不良である.開腹してドレナージしても,腹腔内が汚染された場合には満足すべき結果が得られないこともある.近年の画像診断の進歩は,腹腔内膿瘍の早期診断を可能にし,さらには経皮的ドレナージをも可能にした.われわれの経験をもとに,腹腔内膿瘍の診断とドレナージの実際を紹介し,手技のポイントと注意事項を示した.経皮的ドレナージの適応を選んで実施し,効果が不十分な場合は手術的ドレナージを行うが,可能な限りextraperitonealアプローチを利用すべきである.
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