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特集 治療的ドレナージ
軟部組織感染巣のドレナージ
著者: 加来信雄1
所属機関: 1久留米大学医学部救命救急センター
ページ範囲:P.511 - P.517
文献購入ページに移動 軟部組織のドレナージは感染巣の形成を防止し,感染巣内の膿汁を排膿して創傷治癒を促進するものである.縦隔洞炎やFournier syndromeは,起因菌がBacteroidesやE.coliによりガス壊疽の病態をとるため,迅速なドレナージと呼吸,循環管理が必要になる.特に縦隔洞炎の場合は,ドレナージを頸部から行うため気管切開ができず,呼吸管理がむずかしくなる.Fournier syndromeは外観上の炎症より,筋膜,脂肪組織,筋組織の壊死化が進展しているので,拡大手術になることを念頭におき,麻酔や術前準備をしておかねばならない.杙創や汚染貫通創は,創傷の初療が悪いと感染瘻孔化し遷延治癒する.
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