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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻4号

1993年04月発行

一般外科医のための医療材料カタログ・1【新連載】

縫合糸

著者: 尾崎正彦1

所属機関: 1横浜労災病院外科

ページ範囲:P.522 - P.523

文献概要

 はじめに
 理想的な縫合糸とは,①品質が均一であること,②抗張力,結節強度などが大きいこと,③感染にたいする抵抗性が大きく,しかも,消毒が容易であること,④一定期間で吸収されること,⑤組織反応,異物反応が小さいこと,⑥扱いやすく,安価なこと,などがいわれているが,すべての条件を満足させる縫合糸はない.
 一般的に用いられる縫合糸としては,いまだに絹糸が多いと思われるが,最近では,種々の材質のもの,あるいは,組織の損傷をできるだけ少なくするための針付き縫合糸など,いわゆる特殊縫合糸が多数開発されている.それら各種の縫合糸の材質や物理的特性といった基本的な検討の詳細な報告も散見されるが,今回は,実際の手術での使用経験や,保険算定上の留意点などにも触れながら,改めて縫合糸というものを考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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