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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻5号

1993年05月発行

文献概要

臨床研究

胃切除後の経鼻胃管留置の是非

著者: 山村義孝1 坂本純一1 紀藤毅1 中里博昭1

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器外科

ページ範囲:P.673 - P.677

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 はじめに
 一般に,開腹手術後の数日間,①消化管内の減圧,②吻合部出血の有無を知る,③術後イレウスの鑑別診断などの目的で,経鼻胃管(以下,胃管)を挿入留置することが広く行われている.しかし,この胃管の留置が患者にとって精神的・肉体的に大きな苦痛となっていることは否めない事実である.
 筆者は1987年10月以降の手術患者に対して,術後数時間以内に胃管を抜去するようにしているが,未だに大きなトラブルを経験していない.そこで,開腹手術後に胃管を留置することの是非を知る目的で,1987年10月以前の症例とそれ以降の症例を比較検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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