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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻6号

1993年06月発行

特集 MRSA感染症対策の実際

MRSAを念頭においた抗生物質の使い方

著者: 品川長夫1 久田正純1 真下啓二1 水野章1 石川周1 鈴木克昌1 由良二郎1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部第1外科

ページ範囲:P.711 - P.716

文献概要

 いかなる抗菌剤であっても,いつまでもその有効性を保ち続けることは不可能である.薬剤の有効性を十分に引き出すことは最も重要であるが,同時に副作用や耐性菌の発現防止などを考慮した適切な使用が望まれる.耐性菌は抗菌剤の使用量に応じて増加してきた歴史的な事実がある.投与された薬剤と細菌の接触は,感染巣における起炎菌ばかりでなく,常在菌叢においてもみられるわけであるから,薬剤の投与期間には十分注意しなければならない.効果的な短期間の投与であれば,耐性菌を産み出す確立は低い.抗菌化学療法の原則は,抗菌剤の効果があげられる最少量投与を目指すことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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