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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻6号

1993年06月発行

特集 MRSA感染症対策の実際

MRSA肺炎の診断と治療

著者: 後藤元1

所属機関: 1東京都立駒込病院呼吸器内科

ページ範囲:P.733 - P.738

文献概要

 黄色ブドウ球菌は上気道に常在菌叢を形成しており,特に入院症例では,こうした黄色ブドウ球菌の過半はすでにMRSAで占められる状況となっている.したがって,気道由来材料からMRSAが分離される頻度は高くなっているが,こうしたMRSAの分離と実際のMRSA肺炎の発症との間には,明らかな乖離がある.MRSA肺炎の診断に際しては,菌側の要因に加えて,宿主側の感染防御機構の欠陥にも十分な注意を払う必要がある.治療には,塩酸バンコマイシンおよび硫酸アルベカシンが選択される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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