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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻7号

1993年07月発行

特集 Up-to-date総胆管結石症治療

経皮的胆管鏡による切石術

著者: 山川達郎1

所属機関: 1帝京大学医学部付属溝口病院外科

ページ範囲:P.859 - P.865

文献概要

 本稿では,胆道ファイバースコープ開発以来18年間に経験した遺残胆管結石症例の内視鏡的治療をもとに,T-tube瘻孔を介して行う術後胆管鏡と経皮経肝的胆管鏡の手技を解説すると同時に,各々の総胆管結石に対する臨床的意義について述べた.本法は,経十二指腸的アプローチ不能な遺残総胆管結石や肝内結石の摘出以外にも,胆管良・悪性疾患の診断,治療など多目的に用いうる有用な方法である.胆道外科に従事する外科医が,瘻孔さえ維持されていれば繰り返し施行可能である本法の利点と術中検索法の限界を補うきわめて重要な手技であることを認識し,本法をよりroutine化するならば,胆道結石で過度な手術,無意味な再手術を患者に強いることは少なくなり,その治療成績はさらに向上するものと確信している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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