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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻7号

1993年07月発行

特集 Up-to-date総胆管結石症治療

総胆管結石症の外科治療—開腹手術

著者: 木下壽文1 中山和道1 小須賀健一1 宗宏伸1 柴田順二1 比嘉義輝1

所属機関: 1久留米大学医学部第2外科

ページ範囲:P.867 - P.873

文献概要

 1971年1月から1992年12月までに当科にて手術を行った総胆管結石症例は382例で,手術術式は胆管切開切石術が279例(73.0%)と最も多かった.手術死亡例は3例(0.8%)で,術後早期合併症は44症例に47件(12.3%)発生し,結石の遺残あるいは再発を認めたものは59例(15.4%)であった.長期遠隔成績では良好82.2%,やや良好10.5%,不良7.0%,遠隔死亡0.3%であった.
 近年,腹腔鏡下手術が頻繁に行われるようになり,総胆管結石症に対しても積極的に腹腔鏡下手術を行っている施設もみられる.しかし,腹腔鏡下手術では適応が制限されるため,現状では開腹手術が主体と考える.総胆管結石症での胆道付加手術は術後愁訴の原因となることから,遺残・再発結石予防のために安易に行うべきでない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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