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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻7号

1993年07月発行

特集 Up-to-date総胆管結石症治療

腹腔鏡下手術(2)—総胆管切開,Tチューブ誘導による総胆管結石治療

著者: 木村泰三1 桜町俊二1 吉田雅行1 小林利彦1 大石真広1 後藤秀樹1 吉野篤人1 高林直記1 原田幸雄1

所属機関: 1浜松医科大学第1外科

ページ範囲:P.883 - P.888

文献概要

 胆嚢・総胆管結石症10例に対し,腹腔鏡下胆嚢摘出術+腹腔鏡下総胆管切開+Tチューブ誘導による治療を行った.その方法を述べて成績を報告した.胆道鏡の挿入は容易で,操作性はよく,どのような総胆管結石にも対応できると考えられた.遺残結石を2例に認めたが,ともに術後Tチューブ瘻孔からの切石に成功した.Tチューブ留置に伴う合併症は経験しなかった.Tチューブ抜去は術後3〜4週で施行し,術後平均入院期間は33日であった.本法は低侵襲である上に,適応が広く,また遺残結石への対応も万全であるので,今後,胆嚢・総胆管結石治療の有力な方法の1つになると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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