icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻7号

1993年07月発行

特集 Up-to-date総胆管結石症治療

腹腔鏡下手術(3)—経胆嚢管的総胆管結石砕石術—パルスダイレーザーを用いて

著者: 万代恭嗣1 大友裕美子1 窪田敬一1 照屋正則1 伊藤精彦1 渡辺稔1 豊田宏之1 出月康夫1

所属機関: 1東京大学医学部第2外科

ページ範囲:P.889 - P.895

文献概要

 腹腔鏡下胆嚢摘出術と組み合わせた総胆管結石に対する治療法として,minimallyinvasiveな面を活かして経胆嚢管的総胆管結石砕石術を行っている.細径ファイバーや専用シースの使用,第5番目のトロッカーの挿入などの工夫により,経胆嚢管的総胆管へのアプローチが可能となった.さらに,胆嚢管を通過しにくいような大きさの結石に対しても有効に結石の摘出ができるようパルスダイレーザーを用いている.本レーザーは個体のみを破砕するため,安全なレーザーであり,操作性もよい特徴を有する.これまで5例に本法による砕石術を施行し,4例で有効な砕石が得られた.手技的問題点がいくつか残されているものの,本法は総胆管結石に対する有用な治療法と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら