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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻7号

1993年07月発行

文献概要

外科研修医実践講座・2

皮膚切開・縫合とその準備

著者: 門田俊夫1

所属機関: 1新東京病院外科

ページ範囲:P.923 - P.927

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 はじめに
 今から約20年前,卒業を間近に控えた臨床講義で,外科の教授から「一般の人が他人を切りつければ傷害罪に問われる.人間をメスで切開したり,縫合することを許されているのは,国から免許を交付された医師のみである.それゆえ,医師にはそれ相応の責任が要求される.その責任のなかには,最新の医学知識や厳しい研修はいうに及ばず,倫理的,道徳的な研鑽も含まれる」と教えられ,何か神聖な気持ちにさせられたことが,昨日のことのように思い出される.初心忘るべからず.
 外科研修医実践講座の連載を始めるにあたって,われわれ一同,お読みいただく学生諸君や研修医諸氏に,後々まで心に留め置いていただけるような内容を心掛けるつもりである.その代わり,内容がややもすれば独善的になるやも知れず,それをチェックする意味で,他の執筆陣による「私はこうしている」というコーナーを設けた.第1回の今回は,外科の基本である切開と縫合およびそれに関連した諸々を取り上げることにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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