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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻8号

1993年08月発行

文献概要

特集 疼痛をどうコントロールするか

術後疼痛管理の実際—私はこうしている

著者: 佐藤紀1 出月康夫1

所属機関: 1東京大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1009 - P.1012

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 術後疼痛は,手術後約24時間をピークとする強い体性の痛みである.疼痛の軽減は第1に人道的見地から必要とされるものであるが,さらに管理にあたっては,術後疼痛は生体にとり有害なものであるとの認識が必要である.すなわち,疼痛の存在は呼吸器系の合併症の頻度を増加させ,早期離床を妨げる.現在,疼痛のコントロールにおいては麻薬系の鎮痛薬が多く用いられているが,一般外科手術のあとには鎮痛薬,麻酔薬の持続硬膜外注入が広く用いられるようになってきており,効果をあげている.一方,術後管理においては,通常の術後疼痛以外の異常な痛みの発症がないか注意深く観察を行い,合併症の発生を見逃すことのないように努める必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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