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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻8号

1993年08月発行

文献概要

特集 疼痛をどうコントロールするか

癌性疼痛管理の実際—私はこうしている

著者: 平賀一陽1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院麻酔科

ページ範囲:P.1027 - P.1038

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 癌患者の痛みの原因,治療の目標設定,鎮痛薬投与の原則と鎮痛法の選択など,癌性疼痛治療の基本的なことを記述した.特に,経口摂取できない患者についての対策と外来での処方,麻薬処方箋を患者にどう説明するか,および精神面でのフォローについて,症例を呈示しながら,自分が行っている方法と外科医に注意してほしいポイントを強調した.癌性疼痛という言葉は1つであるが,その内容は無限大で,終局的には個別的対応が必要である.投与した鎮痛薬が最大に効果を発揮するよう,常に投与薬剤,投与経路を含めた全人的な痛みの評価を行う必要がある.集積された知識と経験を基本に,優しさと温かさで対応することが癌患者の痛みを和らげる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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