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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻9号

1993年09月発行

文献概要

特集 食道癌治療への集学的アプローチ

画像診断はどう役立っているか

著者: 村田洋子1 鈴木茂1 中村英美1 林和彦1 光永篤1 長廻紘1 井手博子1 山田明義1 羽生富士夫1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.1117 - P.1123

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 食道癌における画像診断の果たす役割は,①早期発見,診断,②正確な進行度診断である.内視鏡では,早期発見,さらに表面からの深達度,癌浸潤範囲の決定が行える.超音波では縦断像からの深達度診断,粘膜下の浸潤範囲,壁内転移診断が行える.CT, MRIでは近年新しい機械の導入により他臓器浸潤診断の性能が向上した.一方,リンパ節転移の質的診断も将来可能となると考えられた.このように種々な画像診断を組み合わせることにより,より正確な進行度診断が可能となった.したがって,画像診断の進歩により内視鏡下粘膜切除,縮小手術,さらに術前化学療法も適切な症例に行えるようになったと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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