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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻9号

1993年09月発行

文献概要

特集 食道癌治療への集学的アプローチ

早期食道癌の内視鏡治療—食道粘膜癌に対する内視鏡的食道粘膜切除術について

著者: 幕内博康12 町村貴郎1 水谷郷一1 島田英雄1 菅野公司1 千野修1 西隆之1 田島知郎1 三富利夫1 大森泰2 重田昌廣2 日比紀文2

所属機関: 1東海大学医学部外科 2慶應がんセンター

ページ範囲:P.1125 - P.1132

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 早期食道癌の発見例の増加と共に,その内視鏡的治療が問題となってきた.
 内視鏡的粘膜切除術の適応は,①深達度がep〜mm2.粘膜筋板に近接しないもの,②腫瘍径はmmで2cm位まで,epでは4〜5cm位まで,③全周性でないもの,④病巣数が4〜5個位まで,である.内視鏡的粘膜切除術の術式は,ダブルチャンネル法,病巣周囲切開法,食道粘膜切除用チューブ法,内視鏡装着キャップ法がある.EEMR-tubeを用いる方法は簡単で大きい粘膜片が切除でき,標本に傷がつかず,追加切除が容易である.
 われわれの101症例115病巣の内視鏡的粘膜切除術の成績を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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