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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻9号

1993年09月発行

文献概要

特集 食道癌治療への集学的アプローチ

食道癌に対するBlunt Dissection(Transhiatal Esophagectomy)の適応と成績

著者: 鶴丸昌彦1 宇田川晴司1 梶山美明1 秋山洋1

所属機関: 1虎の門病院消化器外科

ページ範囲:P.1143 - P.1148

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 非開胸食道抜去術について,その適応と手術成績,遠隔成績に関して検討した.この術式では縦隔のリンパ節郭清ができないが,ep, mm1,mm2癌ではリンパ節郭清を行う必要がなく,内視鏡的粘膜切除の適応外となるような広範囲あるいは多発癌では,非開胸食道抜去のよい適応となる.また胸部食道癌でsm以上の深達では,右開胸による3領域郭清例に比較すれば遠隔成績は劣るが,腫瘍の占居部位,深達度を考慮し,poor risk症例では非開胸で頸部上縦隔,腹部郭清を付加した食道抜去で根治性を期待できるものもある.右開胸による郭清症例のリンパ節転移状況から,その可能性を類推した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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