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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻9号

1993年09月発行

文献概要

特集 食道癌治療への集学的アプローチ

食道挿管法の適応と問題点—食道ブジー挿管術61例の経験より

著者: 小泉博義1 青山法夫1 南出純二1 森脇良太1 小澤幸弘2 今田敏夫2 松本昭彦2

所属機関: 1神奈川県立がんセンター外科第1科 2横浜市立大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1149 - P.1155

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 1983年,意識下非観血的食道内挿管法を開発した.食道ブジーに人工食道を抱かせ,ブジーの要領で狭窄部に挿入するので,食道ブジー挿管術と名づけた.
 食道癌39例(気管支瘻形成22,切除不能16,再発1例)),胃癌17例(全摘除術後再発9,切除不能8例),その他5例の計61例に本法を施行した.その適応は,ほかに経口摂取を可能にする手段がない症例である.58例(95%)に一気に挿管ができた.
 挿管前は,58例(95%)が絶食または流動食しか摂取できなかったが,挿管後は57例が5分粥以上の摂食ができた.
 重篤な合併症は,食道穿孔,縦隔洞炎の各1例である.今後,この合併症を克服する新しい素材が期待される.併せて,食道内挿管法の理想像についても言及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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