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特集 食道癌治療への集学的アプローチ
食道挿管法の適応と問題点—食道ブジー挿管術61例の経験より
著者: 小泉博義1 青山法夫1 南出純二1 森脇良太1 小澤幸弘2 今田敏夫2 松本昭彦2
所属機関: 1神奈川県立がんセンター外科第1科 2横浜市立大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1149 - P.1155
文献購入ページに移動食道癌39例(気管支瘻形成22,切除不能16,再発1例)),胃癌17例(全摘除術後再発9,切除不能8例),その他5例の計61例に本法を施行した.その適応は,ほかに経口摂取を可能にする手段がない症例である.58例(95%)に一気に挿管ができた.
挿管前は,58例(95%)が絶食または流動食しか摂取できなかったが,挿管後は57例が5分粥以上の摂食ができた.
重篤な合併症は,食道穿孔,縦隔洞炎の各1例である.今後,この合併症を克服する新しい素材が期待される.併せて,食道内挿管法の理想像についても言及した.
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