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文献詳細

雑誌文献

臨床外科48巻9号

1993年09月発行

文献概要

特集 食道癌治療への集学的アプローチ

食道癌手術の補助療法—化学療法と放射線治療

著者: 中野達也1 西平哲郎1 森昌造1

所属機関: 1東北大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1157 - P.1161

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 食道癌は他の消化管の癌に比べ予後不良であり,進行癌においては,手術療法に加えて放射線療法や化学療法などの補助療法が施行されている.食道癌のほとんどは扁平上皮癌で中等度の放射線感受性があり,従来より術前または術後照射として行われてきたが,近年は術後に化学療法との併用で行われることが多い.全身療法である化学療法は,Cisplatinの登場により,近年その比重が高まっており,これを中心として多剤併用の形で行われている.食道癌の予後はn因子により大きく規定されるため,われわれは治癒切除症例に対して,n因子に基づいた術後合併療法を施行している.本稿では,その内容と最近の遠隔成績を中心に述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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