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臨床報告
診断に難渋した回腸動静脈奇形の1例
著者: 白井博之1 菅沢章1 村田陽子1 浜副隆一1 貝原信明1 西川睦彦2
所属機関: 1鳥取大学医学部第1外科 2西川胃腸科医院
ページ範囲:P.1215 - P.1218
文献購入ページに移動消化管動静脈奇形は,長期間にわたる間欠的な下血や貧血を主訴とするまれな疾患である1).一般には血管造影や内視鏡検査,出血シンチグラフィーにより出血部位が同定される2,3,4).しかし,病巣が小さい場合や検査時に出血がおさまっている場合は,部位の同定が困難となり,外科的治療の際,切除範囲の決定に難渋することがある.今回われわれは,長期間にわたって下血をきたしながら,出血部位の同定に難渋した回腸動静脈奇形の1例を経験したので報告する.
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