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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻1号

1994年01月発行

文献概要

特集 乳癌診療—今日の話題

乳癌画像診断の進歩—(2)マンモグラフィ

著者: 東野英利子1 植野映2

所属機関: 1筑波記念病院放射線科 2筑波大学臨床医学系

ページ範囲:P.27 - P.32

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 マンモグラフィの最近のトピックスは触知不能乳癌の発見である.それを達成するためには専用の撮影装置,感度の高いフィルム—増感紙,さらに適切な撮影法を行う必要がある.所見の評価は非常に重要で,非対称性の陰影,構築の乱れに関しては触診との,腫瘤像に関しては超音波との併用が望ましい.腫瘤を伴わない石灰化巣に関しては集簇,多数,微細が生検の適応であるが,より詳細なマンモグラフィと組織との対比によりcomedo-carcinomaでは鋳型状,桿状,線状配列,樹枝状などの特徴的な所見を呈するが,cribriform, micropapillary car-cinomaではより小さな点状石灰化をきたす.後者では良性の石灰化との鑑別が難しい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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