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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻1号

1994年01月発行

文献概要

特集 乳癌診療—今日の話題

定型手術と拡大手術—その適応と治療成績

著者: 冨永健1 稲田一雄1 戸井雅和1 林和雄1

所属機関: 1東京都立駒込病院外科

ページ範囲:P.55 - P.62

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 様々なclinical trialの結果を基盤とし,現在では定型乳切および拡大乳切の施行例は,われわれの施設も含めて激減しており,その適応自体のもつ意義も少なくなっていることも事実であろう.われわれの施設におけるStage IIおよびStage III群では定型乳切,拡大乳切,胸筋温存術の生存率にはほとんど差がなく,さらに詳細に検討した上で,あえてこれらの術式の適応を挙げれば,胸筋浸潤が疑われるものは定型手術の適応であり,また拡大手術の適応はこれといった適応は限定できないものの,胸骨傍リンパ節生検は予後を知る上で有用と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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