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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻1号

1994年01月発行

文献概要

臨床報告

術前化学療法の治療経過をコンタクトサーモグラフイでfollow-upした炎症性乳癌の1例

著者: 栗原照昌1 東靖宏1 末益公人1 長沢雅裕1

所属機関: 1埼玉県立がんセンター乳腺外科

ページ範囲:P.117 - P.120

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 はじめに
 乳腺疾患の補助診断法の1つであるコンタクトサーモグラフィは,非侵襲性で手技も容易なことから,最近普及しつつある.サーモグラフィは腫瘍の代謝や生理機能を表す機能診断法で,マンモグラフィや超音波検査などの形態診断法にはない利点を有しており,今後の臨床応用が期待されている.
 局所進行乳癌や炎症性乳癌に対しては,局所寛解を目的とした術前化学療法が一般に行われており,局所治療効果の判定は主に腫瘤の縮小率を指標としている1).われわれは,コンタクトサーモグラフィを併用することにより,腫瘍の縮小率のみでなく,腫瘍温度の変化も加味した効果判定法の有用性を報告してきた2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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