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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻10号

1994年10月発行

文献概要

カラーグラフ シリーズ・新しい内視鏡治療・26

腹腔鏡下副腎摘除術

著者: 東原英二1

所属機関: 1杏林大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.1215 - P.1220

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 はじめに
 副腎摘除術の歴史のうえで,腹腔鏡下副腎摘除術の開発は従来の副腎摘除術の欠点を補う画期的なものである1-6).本邦では世界に先駆けて腹腔鏡下副腎摘除術が行われたが,われわれの腹腔鏡下副腎摘除術の症例報告は1),学術雑誌に手紙の形式ではなく発表されたものとしては最初ではないかと考えられる.この術式は副腎摘除術の発展の歴史のうえから有意義であるのみならず,腹腔鏡手術のなかでも,腹腔鏡手術の利点をよく発揮している手術法である.それには以下のような点が挙げられる.
 (1)皮膚・筋肉切開が小さく,肋骨の切除を必要としない.4か所のトロカール孔のうち1か所は臍上縁であるので,術後創が目立たない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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