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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻10号

1994年10月発行

文献概要

特集 自動吻合器・縫合器を使いこなす

自動吻合器を用いた噴門側胃切除術後の空腸間置術

著者: 三富利夫1 生越喬二1 宮治正雄1 岩田邦裕1 近藤泰理1 田島知郎1

所属機関: 1東海大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1261 - P.1265

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 一般的には,噴門部や胃上部胃癌に対して胃全摘術が行われてきたが,癌患者のQOLが注目されるようになり,臓器温存,縮小手術の方向に外科治療も変化してきた.空腸間置術は食物が十二指腸を通過する生理的な術式であると考えられているが,吻合部完成時の良悪の差異が術後の合併症に反映される術式でもある.特に空腸残胃吻合で,吻合口がいびつになったり,狭くならないように注意することが肝要であり,そのためにも器械吻合器を使用し,できればEEA 28 mmを使用することを勧めたい.以上,われわれが行っている噴門部や胃上部胃癌に対する噴門部胃切除術後の空腸間置術の概要を紹介した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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