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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻10号

1994年10月発行

新しい手術器具

内痔核に対する新しい治療法—ドップラー血流計を応用した痔核動脈結紮器の開発

著者: 守永和正1

所属機関: 1済生会唐津病院外科

ページ範囲:P.1349 - P.1352

文献概要

 はじめに
 内痔核の外科的治療としては,根治手術として痔核に流入する痔核動脈の高位結紮と痔核の切除を組み合わせたいわゆる結紮切除術が行われ,よい成績をおさめている.しかし,この手術を行うには入院と麻酔が必要で,術後に若干の疼痛を伴うことも多い.そのため,外来でできるような低侵襲治療法として,凍結療法,硬化療法,赤外線凝固療法,ゴム輪結紮療法などが試みられてきた.これらは結紮切除術における痔核切除の部分に対応した治療法といえる.これに対し,結紮切除術における痔核動脈の高位結紮は,これまでは麻酔下にのみ施行可能で,低侵襲治療法としては行うことができなかった.
 今回,低侵襲下に痔核動脈の高位結紮を行うことを目的として,ドップラー血流計を応用した痔核動脈結紮器を開発した.本器は,前処置,麻酔なしに外来で安全に施行できるので,本結紮器の説明とその使用結果について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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