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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻11号

1994年10月発行

文献概要

特集 施設別/新・悪性腫瘍治療のプロトコール Ⅰ.食道癌治療のプロトコール

(5)新潟県立がんセンター新潟病院外科

著者: 田中乙雄1 佐々木壽英1 梨本篤1 筒井光弘1 土屋嘉昭1

所属機関: 1新潟県立がんセンター新潟病院外科

ページ範囲:P.34 - P.38

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 食道癌に対する外科治療も,症例の進行度に応じて手術術式を選択することが要求される時代となってきた.最近の画像診断の進歩に伴い発見される機会が増加した表在癌のなかには,内視鏡的粘膜切除術や非開胸食道抜去術といった縮小手術によっても十分根治性が得られる症例も判明してきた.一方,未だ大多数を占める進行癌では頸胸境界部を中心としたリンパ節郭清の重要性が認識され,両側頸部・胸部・腹部の3領域にわたる拡大郭清が多くの施設で行われている.しかし,リンパ節転移高度例では,拡大郭清術のみで治療効果があまり期待できないのも事実であり,放射線治療,化学療法を併用した集学的治療により治療成績の向上を目指しているのが現状である.
 本稿では,以上のような背景を基とした当科における食道癌治療のプロトコールの概要を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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